おもむくままに

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打ち上げ花火、結局下から見たいのか?横からみたいのか?

 

 映画の話です。お察しの通り

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の感想です。

 結論から言いますと、今まで観た映画の中でも上の上くらいに気持ち悪かったです。

 どこがどう気持ち悪かったのか説明するので、真面目な批評を期待してる人、気持ち悪くなりたくない人、純粋に楽しみにしてる人は見ないでください。ネタバレ含みます。

 

 

 

思春期の男グループに見るリアルなドロドロ感

 

 私がまず気持ち悪いと思ったところです。典道や祐介が散々言ってる「男の約束は破れない」とか、二回目の時、典道に祐介がキレるところとか、要するに、中・高生の男子グループは、女よりも友情を大事にしなくちゃいけなくて、皆がちょっといいなって思ってる子には、向こうからアプローチかけられても抜け駆けしちゃダメ、みたいな風潮。結局、典道も祐介も大してなずなのこと好きじゃないでしょ、これ。ただ、言い寄られたらいい気になって後先考えずにのめり込んじゃうのが典道で、友達の輪を大事にしなくちゃいけないって思っちゃうのが祐介。始めになずなが連れて行かれた時、祐介を殴った典道も「は?」って思ったし、もし仮に「祐介がちゃんと約束を守っていたら」って思って責めてるならまだわかるけど、初めから自分が助ける気でいるのに何で殴ったの?祐介も祐介で、典道へのライバル意識で告白しようとするところ、子どもっぽいなと思いました。まぁどのみち引っ越しちゃうんだけどね、残念。

 

女性像

 

 元々男性向けアニメでよく見るシャフトの制作なのである程度は覚悟してましたが、なずなの身体の描写が長い、しつこい、いやらしい。別に良いんだけど、このなずなのヒロイン像?も童貞の夢を詰め込んだ感があって、でも私は心に童貞を飼っているのでわかる、こういう謎めいた、周囲よりも少し身体的な成長のはやい女の子いいよね、って思うんですが、彼女の内面が浅いのが見えてしまっていて、私の心の童貞は萎えました。なずなは何故典道くんじゃなきゃ嫌だったのか全く理由がわからないし、家庭内の問題をどうすることも出来ない、先の見えない未来への不安を拭い去ってくれるような、手を引いてくれる人なら誰でも良かったのでは? 親と祐介から追いつかれそうになる度、典道に「どうしよう」って言うけどそれ自分が蒔いた種なのに典道くんにどうにかしてもらおうとするんだね。って思いました。なずなの母はもっと酷くて、子どもがいるのに母親になりきれず、女のわがままで娘を振り回してるくせ、絶対に失わないみたいな得体のしれない執着心があるので、本気で引きました。

 

打ち上げ花火

 

 自分が思い描いた「もしも」の世界に行ける(過去に戻って、もしも、の瞬間からやり直せる)話でしたが、彼らの逆行には何か意味があったのでしょうか。

 私には、結局打ち上げ花火が何の関係を持っていたのかイマイチ解らなかったし、細かいことを言えば茂下神社は何の意味もなく「もしも」と掛けられていて腹が立ちました。

 最後のガラスが散り散りになるシーンで、色々な「もしも」が硝子に映り込みますが、もしかして、色んな可能性があるんだよ、終わり!みたいな話だったんですか?それで終わりにしていいんですか?物語なんだから、はっきりとした結末を寄越せよ!本当のラスト、典道となずなの席だけ空席になっていることの意味もわからず、とにかく何もわからず、終わりますけど、そこが一番気持ち悪いのかもしれない。

 

 とりあえず『君の名は。』と似たようなものだと思って見に行く人は少なくないと思いますが、やめたほうがいい。以上です。